[]TVドラマ「筆談ホステス」感想。
興味あったけど本読む時間なくて、やっとドラマで観られました。なぜ手話使わない?なぜホステスになれる?
むろやんにも一緒にみてもらった。「ゆずりは」観られなかったからな。初めて観る聴覚障害の作品になる。
むろやん途中から泣いてた。
私は冷静に観てしまう。突っ込みどころもたくさんあった。
以下、ランダム。
・ドラマ構成上もあるかもしれないが、波瀾万丈でなくて割に順風満帆?
・妹にばかり母がかまった。お兄さんは辛くなかったのだろうか?知りたい。似た立場として。兄弟の思いは作品に描かれることが少ない。
・ラスト近くで母親がペンをとったシーンが一番いい。それまでは口話を一生懸命教えたのにペンで書く姿はただの意固地に見えてたろう。それが理恵のコミュニケーション法によりそって書く。一番いいところ。
・でも周りの人はあんなに筆談してくれないよー。「書いてください」とお願いしても、書いてくれないのが普通、口もあんなにゆっくりしてくれない。
・舞台やってる時、周りの女の子はお金稼ぐためにホステスやってる子が多かった。喧しい中での会話が勝負だから私には無理、とにかく舞台の実力で賞を取って、と唇噛んでいた。そのホステスやってた子らが賞を取ってフランス行ったんで悔しかったな…。
・人口内耳にも私は反対派…。
子どもに人口内耳を考えている親御さん、絶対止めてください。頭の中に蜘蛛がいるような感じだそうです。聞こえるのが普通、健康体、幸せではないのです。補聴器をつけるのはともかく、体にメスを入れてまでしてはいけません。
・「聞こえなくても」ではなく、「聞こえないからこそ」、だと証明するために私は舞踏活動してました。「障害を乗り越える」ではないのです。
その点、彼女は立派に「聞こえないからこそ」ナンバーワンになれた。このことが皆さんに通じますように。「あの子すごいね、聞こえなくてもナンバーワンになったんだよ〜」ではないのです。
・ラスト、母との和解。
私は母とも、ろうの妹とも真の和解に至ってません。
ありがとうとも
言えない
許して の言葉も
聞いてない
お母さん、一番だよ
おめでとう
とも
短期間でこうなれたのはなかなかできない事。
こうなったらいいなぁと、天国のシーンのように見えました。
・磯部先生がホステスになったら、とむろやんと笑いました。
・「辛い、は幸せになる途中」、の言葉が気に入りました。
理恵さんが宝だということにホステスのママが気がつくのが早かった。ホステスの仕事は足の引っ張り合いかと思ったのに。原作では違うかもしれない。
とにかく会社では聴覚障害というだけで10年はいじめられたりする。ホステスはそういう意味で、人をきちんと見る仕事かもしれない。
・私や妹の小さい頃は口話主義で手話はダメだったが、理恵さんの頃はもう親も手話を習うくらいだと思う。青森のような地方ではまだ口話主義だったのかな…。
とにかく、「喋りなさい、話せなくなるから、頭悪くなりたいの、生きていけないよ」…悪夢でしたね…。なんだったんだろう。まあ、それ以前は聴覚障害者は教育も受けられなかったぐらいだし。
・最後に。
耳聞こえなくても車の免許は取れますんで、あしからず。私たちの先輩が法律一生懸命変えてきました…。